今週のお題「読書の秋」
こんばんは!ぷちこです。
今週のおひとり様時間は、三浦しをんさんの『小暮荘物語』を読みました。
今日は本のあらすじと読んだ感想を書いていきます(*´◡`*)
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小暮荘物語/三浦しをん
以下ネタバレを含みます。
あらすじ
小田急線世田谷代田駅から徒歩5分。
住宅街にある木造二階建てのおんぼろアパート小暮荘。
半年前から付き合っている伊藤といるところに3年前に突然いなくなった元彼の並木がやってきたことで3人の共同生活をすることになってしまう、学生時代から小暮荘の2階に住んでいる花屋の店員繭。
古くからの友人が病に伏した時に口にした、″妻と愛し合いたい”という言葉をきっかけに、もう一度”愛し合うこと”への思いを燃え盛らせる1階に住む70歳すぎの大家の小暮。
1階の女子大生の生活をこっそりと覗き見る生活がやめられない、感じの悪いサラリーマンの神崎。
2階の住人に覗かれていると分かっていても、男を連れ込むことをやめず、友達から生まれたばかりの赤ん坊を預けられてしまった不妊症の女子大生の光子(みつこ)。
小暮荘とちょっと変わった住人4人を中心に、物語は進んでいく。
住人の他にも、小暮荘の庭の住人である薄汚れた雑種のジョンをシャンプーしてあげたい!と思うトリマーの峰岸美菟禰(みねぎしみね)と、美禰と心を通わす黒いスーツを着た強面の前田。繭の働く『フラワーショップさえき』のオーナーで、夫の浮気を疑い彼の淹れるコーヒーが泥の味がする、と感じる佐伯。
『フラワーショップさえき』に白いバラを買いに来る謎の客ニジコ。
ニジコと一緒に暮らすことになった、大好きな彼女を置いて海外に写真を撮りに行って3年後に戻って来た並木。
ちょっと風変わり、でも他人との関わりを求める人間味溢れる登場人物たちが織り成す短編連作小説。
感想
小暮荘物語は『どこか変』な登場人物が多いです。
3年前に突然姿を消した元彼を家に泊めて今の彼氏と3人で共同生活をしてしまう繭も、”愛し合うこと”へのたぎるような思いにかられる大家の小暮さんも、他の住人の生活を覗くサラリーマンや覗かれることを受け入れている光子にも、共通しているのは『どこか変』というところ。
あり得ないでしょ~!と思うラインと、あり得る!という中間を絶妙にせめてくる『どこか変』。
大家の小暮さんの真剣な思いに見える滑稽さ、子どもを望めない光子が友達から預かった1週間に抱いた哀しみや葛藤。
リアリティーのないお話は現実から切り離して『物語』として読んでしまいますが、小暮荘物語には『どこか変』の中にリアリティーがあるから共感出来るのだと思います。
思わず『うふっ』っと笑ってしまうお話から、心がしんみりとするお話は『どこか変』の中に人間味を感じさせ、読み終わったあとにとても温かい気持ちになる作品です。
特に小暮さんのお話は『んふっ、んふふ・・・んふふふって』じわじわと笑いがこみ上げてきます(笑)
個人的な好みですが、大笑いではなく『うふっ』と笑える作品に出会えると、とても嬉しくなります(*´◡`*)
おわりに
先週に引き続き、今週も休日のおひとり様時間を満喫しています。
今週のおひとり様時間は読書をして楽しみました♪
小暮荘物語はしんみりした気持ちになるお話もありますが、読んだ後にカラッとした気持ちになる作品でした。
しんみりとした気持ちよりもほっこりとする気持ちが残る作品の方が好みなので、とても幸せな時間を過ごせました(*´◡`*)
2018年も残り1ヵ月と少しになってしまいましたね。
部屋にたくさんの積読(つんどく)があるので、どんどん読んでいきたいと思います。
みなさまも良い休日をお過ごしください♪
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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